わたしの両手


ココロのかがみ
by ururunamida
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ポーランド⑤

2日目 pm
f0047693_199578.jpgブジェジンカ

ビルケナウ(アウシュヴィッツ2号)
アウシュヴィッツより3km離れたところにあります。この写真(死の門)はどこかで目にされているのではないでしょうか。

アウシュヴィッツより広い構内、引込線でここまで乗せてこられた人々はホーム(この下の写真、線路と線路の間)へ降りると、直ぐに将校と医師による選別が行われ、労働出来そうな人は収容所へ、出来ないと判断された人はガス室へと分けられ、元所長の証言によると70~75%がガス室へ送られたそうです。
広いのです。この死の門の見晴らし台から、見渡してもずーと遠くまで続いているのです。
真っ直ぐにのびた線路の向こうに行きたかったのですが、残念ながら時間がありませんでした。
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とてもとてもちっぽけなわたしに出来る事は、今の平和が続く事を祈るだけでした。
線路の上を歩き、空を見上げた時、一瞬だけ大勢の人たちの中にいる気がしました。
存在しない農地などナチスに買わされ、騙されて何日も列車に揺られ、全財産を持ってここに着いたのです。そして待っていたのは、厳しい労働かガス室。
わたしなら何日生きていたでしょう。凍てつく寒さの中、照りつく太陽の下、たとえ何日か生き抜けたとしても、それが何になったのでしょう。早く殺してくれと願ったに違いありません。どんなに想像しても、どれだけ思いを募らしても、わたしに彼らの絶望がわかるわけがないのです。
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それでも、どんなに極悪な環境だったかは感じることができます。ここで起きたことは人が人に行ったことです。わたしもその立場になったなら、断固拒否できるのでしょうか。そうしなければ、自分の家族や愛する人を守れないとしたら・・・
最近、イェドバブネ事件の真相を明らかにしようとしていますが、今でも真実が語られていないことがたくさんあるのでしょう。悲しすぎて話す事などとても無理なのだと思います。
右は女子トイレ、下はベットです。一人でホッとする場所も、涙する場所もなかったのです。
もちろん、逃げるところも・・・


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この地に行ったから、立ってみたから、わたしに何が出来るとは限らない。
何もできないと痛感している。
それでも、足掻いたり、悲しんだり、嘆いたりしたことを
決して忘れない。

この空の青さと、風を。
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by ururunamida | 2006-05-01 19:45 |